顎の話とアルキメデス

顎と噛み合わせについて

先週の土曜日を休診日に そして研修会に行って参りました。

久しぶりの東京ですね。 6月以来 本来は先週が東京出張の予

定でしたが、台風で予定が一気に飛んでしまいました。 先々

週は大阪でしたが、やはり台風の為空港に行き、梅田でお好

み焼きを食べニュースを見て危険を感じ帰っただけの旅行?

でした(笑) 今年の佐藤は台風と相性が良いみたい…

本題ですが、本日の研修会はずばり

「顎と噛み合わせ」

最近私は講演会でアルキメデスのスライドを必ず出します。 これ↓

 

アルキメデス

 

ポエニ戦争時代に活躍したシラクサの学者アルキメデス 私自身

「カルタゴ滅亡史」と言う本を読みローマとカルタゴの争いを

感じ、日本の国防について少し考えさせられる事になりました。

ハンニバルが出てくるあのお話です。 で、もう一度本題に戻し

ますと アルキメデスの言葉に

私に支点を与えたまえ。地球も動かして見せよう」

という記述があります。 この記述を必ず引用するんですがそれ

は何故か?? それはお口の中、つまり顎関節を中心とした口腔

機能もテコの原理で動いているからなんです。 とても大事な事

なので少し復習してみましょう。 テコは動きを支える支点 力が

加わる力点 力が作用する作用点という3つの点から成り立っています。

そしてテコにはこの3種類の位置が変わる事により1級のテコから3級のテコまで3種類があります。

1級のテコ

支点を真ん中にして左右に力点と作用点がある場合 例)はさみ

一級のてこ

2級のテコ

2級のテコ

3級のテコ

 

三級のてこ

2級のテコと作用点と力点が逆になります。 例)和ばさみ

この3つのテコのうち、大きい力を出すには1級です。

しかし1級のテコは負荷が掛かり易いという欠点があります。

この辺りで結論を….笑 ずばり、口腔内では3級のテコを目指

すべきなのです。 支える支点には無理な力が掛かりにくいから

つまり、顎関節に無駄に負荷が掛かりづらいのです。 支点=顎

関節 力点=筋肉 作用点=歯 この3級のテコを効率のいい(大き

な力の出る)1級のテコにしてしまう原因の多くが噛み合わせ

です。 噛み合わせが狂い3級のテコであるはずの顎関節が1級

のテコに変わると顎関節に多くの力が掛かってくる…という訳

これはですね、非常に大事な事なんです。 テレビで歯と歯が接

触する癖が……とか言ってますが、変に捉えてはダメです。 ま

ずは口腔内の機能と構造を理解する事から。 本日はここまでです。

 

機能と構造

写真は研究会にて


投稿 佐藤