診察室では伝えきれないこと Vol.15~5月号~

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愛媛経済レポートに掲載のコラム

~診察室で伝えきれないこと~

第15回目となる記事が出ています。

今回の記事はこちら

レオナルドダビンチ/モナリザ

診察室で伝えきれないこと vol.15

「レオナルドダビンチと歯科医療」


今回はいつもと少し話題が変わります。

イタリアが生んだ天才、レオナルドダビンチ。

後世に物凄い功績を残していったルネサンス期を代表する人物です。有名な『ウィトルウィウス的人体図』

のポスターは20歳の時に訪ねたイタリアで買った思い出の品です。でも、なぜ今回は「レオナルドダビンチ

と歯科医療」なのか?レオナルドダビンチといえば「最後の晩餐」「モナリザ」ですが、被写体となりうる

生物の内面・内部をより知ることによって、絵を美しく真実に近づけようとする目的からあらゆる年齢層に

わたる男女を解剖したと述べており、その詳細をスケッチに残しています。興味があったのでスケッチを本

やネットで調べてみました…凄い。頭を横から見た図、後から支える脊椎の部分の詳細、筋肉、血管…。歯

科の分野では頭蓋骨の立体解剖図やそこに見える歯のスケッチの精度の高さに驚きます。

前置きが長くなりましたがいよいよ本題。

歯を失ってしまった方、歯の治療で全体的に噛み合わせが低くなってしまった方、歯科医師は歯科治療で顔

の上下のバランス(噛み合わせの高さ)に迷う時があります。患者様の昔の写真を見たりレントゲンで基準

点を、探したり…。実はこの時に無意識(?)に歯科医師が一番参考にしている指標こそ、ダビンチの人体

比例法なのです。

図を見てください。顔の部分の長さを相互に比較しているこの図。全国の歯科医師必読です!ダビンチの残

した作品では有名な黄金比が利用されていると言われています。今回は字数の関係で省きますが、実は最も

審美性が必要とされる前歯のプロモーションも黄金比で説明できるのです。


 

レオナルドダビンチというと、

画家や彫刻家として有名ですが、その他にも建築家、軍事技師、舞台設計家、音楽家、物理学者、作家、数

学者、地質学者、天文学者、解剖学者、自然史科学者として多種多彩な業績を残している人物です。晩年、

レオナルドダビンチはあらゆる年齢層にわたる男女を30体以上解剖し、その所見を詳細に記録したそうです。

「頭蓋骨の立体観察図」や、顔の分析、人体各部の長さを相互に比較し基準を設けた「人体比例学」は今も

なお歯科分野で利用されています。そんな多くの業績を残したレオナルドダビンチは、1452年にこの世に誕

生し、1519年に67歳で生涯を閉じました。

私たちがよく知る、レオナルドダビンチの

『モナリザ』

は、そんな弛まぬ努力の賜物だったのですね。

次回はどんな内容になるのでしょうか?来月号もお楽しみに…

 
ノエルクリニック心臓血管外科 歯科:埜下