愛媛経済レポート:診察室では伝えきれないこと Vol.28~7月号~

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愛媛経済レポートに掲載のコラム

~診察室で伝えきれないこと~

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インプラントと豊洲移転問題

豊洲移転問題/インプラント

 

失った歯をもう一度!

そして噛める喜びを!みなさんも一度は耳にしたことあるかもしれない「インプラント」という言葉。実はインプラントには様々なメーカーがあり100種類以上あります。そんなに?!と思うかもしれません。それぞれのメーカーに特性があり、歯科医師は自分の診療スタイルや求めるものに見合う(マッチする)システムを医院に組み入れています。かくいう私も1メーカーをずっと愛用していますが、歯科の技術的な進歩は凄まじく、「より安全に」「より結果がよく」「より患者様の負担が少ない」システムへとどんどん変貌しています。先日、東京での学会でこのメーカーのシステムが一新されました。いい意味でも悪い意味でも泣きたい。

 インプラントは外科処置の一つであり、

過去に大きく負の部分が取り上げられたため患者様からも不安の声をいただくことが多いです・・・が、ここで一言。 「インプラント治療は正しく理解すれば素晴らしい治療法です」 理由は800文字では説明できませんが、それには科学的根拠があるからです。 今、ワイドショーを賑わす豊洲移転問題。「安全と安心を混同してはいけない」と言い放った石原慎太郎元東京都知事の発言、私は石原支持者ではありませんが「非常に正しい発言」だと感じました。時を同じくして「豊洲は安全だが安心がない」と発言する現東京都知事・・・目に見えている築地は安心ということなのか?人間、科学的な根拠と安心は少し離れたところにある。このワイドショー(劇場)をみていると医療にも少し重なるところがある気がします。

 科学に基づき正しい理解をしていただき、

そして正しい選択を患者様と共に。インプラント治療が全て正しいとは全く思いませんが、適応をきちんと選べば素晴らしい治療法には変わりありません。正しいことをしっかり伝える・・・このコラムの役割の一つもそこにあり、そうなればいいな・・・と願い自分を戒め、締めさせていただきます。


ノエルクリニック心臓血管外科 歯科