ミニ講演会 道後 友輪荘

昼休みを利用して

道後”ひめぎんホール”の北にある”道後 友輪荘”でミニ講演会を開きました。”ミニ”なので人数も10人ほどでした。

”ミニ”なので準備も一人で。

”ミニ”だけど講演内容は、濃いものでした。

誕生日の記念に、スカイダイビングをしたご婦人の入れ歯が飛んでいってしまった動画で、口の中が盲点であることを解りやすく説明しました。

古代のエジプトでは、医科も歯科も一人の医者が診ていたが、現在では分かれている。しかし、医科も歯科も手を取り合って健康を目指していかなければならない。

大事なことは「歯をのこす」こと。

平均年齢が50歳を超えたのは、最近のことです。医療のテクニックで平均寿命はどんどん伸びています。そのスピードに遺伝子が追いついていないのが現状です。歯もそれに追いついていないのです。だから、50歳までは歯は、たくさん残っています。でも、50歳を過ぎると、歯が無くなるスピードはどんどん速くなっています。

口や体のメンテナンスが大切。

{8020運動」80歳で20本の歯を残そう運動です。スウェーデンではもう当たり前になっていますが、日本では十数本程度しか残っていません。日本で歯を失う原因の約半分は歯周病で、虫歯が原因は約3割です。歯周病も虫歯も口の中のばい菌が原因の「細菌感染症」です。でも、口の中のばい菌を”ゼロ”にするのは難しく、努力して少なくしていかなければなりません。

歯は”なおらない”

風邪をひきます。風邪が治る、ということは体が元の健康な状態に戻ることです。でも、歯は一度治療をすれば、元の状態には戻れません。歯の治療は”削る”ことで、削られた歯はだんだん小さくなっていくだけです。だから歯の治療回数には、限度があります。

震災後、肺炎が増える。

震災後、肺炎が増える事は以前から言われてきました。前回の東日本大震災で、それが実証されてしまいました。また、研究を進めていると意外な結果が分かりました。高齢者の二つの施設で、肺炎による死亡者の割合に全く違う結果が出ていたのです。一つの施設では、死亡率100%でしたがもう一つの施設の場合は、その死亡率が0%だったのです。二つの施設の違いは、口腔ケアをしていたか、していなかったか、ということでした。死亡率0%の施設では、口腔ケアをしていたそうです。誤嚥性肺炎とは、口の中のばい菌が肺に飛んでいってしまうことです。口の中がキレイであれば、その可能性も少なくなります。

口とみんなの健康は繋がっている。

好きな言葉は、

口は・・・・・命の入り口、病の通り道、明日の入り口・・・・口のケアは大切です。

これは、ノエルオリジナルではなく、誰かの真似です。

とてもいい言葉なので度々使用しています。

入れ歯について。

帽子を深くかぶれば飛びにくいのと一緒で、入れ歯の台になる顎の骨が多く残っていると安定します。

水に濡れたガラスとガラスは、ピッタリと引っ付いて剥がれません。入れ歯も口の中が湿っていれば安定しますが、乾燥していると安定が悪くなります。口の中の乾燥は、薬・病気が原因の場合があるので、医者に相談してください。

入れ歯自体が口に合っていない場合もあります。

義手、義足の方はそれを使いこなすのに訓練、練習をします。しかし、同じ”義”がつく義歯については、訓練も練習もしないで使うことが多いと思います。入れ歯もトレーニングをして使用しましょう。

口は大事

脳に占める大事な場所を、大きさで目にできる様にした「ホルムンクスの図」。これによると人間では、”口”と”手”が大きく描かれています。口は大事なのです。

質問コーナー

・歯周病って?

歯を支えている骨が、細菌によって侵食されて下がっていくものです。最近では再生療法ができて、骨を足すことが出来る様になりました。

・金属アレルギーですけど?

プラスチックを使ったり、セラミックにすると良いです。

・ドライマウスと虫歯は関係がありますか?

虫歯は、細菌が歯についた汚れを食べて酸を出し、歯を侵食して出来るものです。唾液は、その酸による侵食を防ぐ効果があります。


少ない人数で、短い時間でしたが中身の濃い講演会になりました。

記 土居