診察室で伝えきれないこと vol.5~週刊 愛媛経済レポート~

少し遅くなりましたが…

出てますVol.5 噂によるとvol.6も変わった文章です。

カルタゴ滅亡史

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以下原文

ポエニ戦争時代に活躍したシラクサの学者「アルキメデス」。 私自身「カルタゴ滅亡史」と言う本を読みローマと

カルタゴの争いを感じ、日本の国防について少し考えさせられる事になりました。 有名なスキピオやハンニバルが

出てくるあの時代です。 実はアルキメデスの言葉に 「私に支点を与えたまえ。地球も動かして見せよう」という記

述があります。 テコの原理に関する記述ですが、なぜここで?と思われたあなた、今日はもう少し本文を読み進め

てください それはお口の中、つまり顎関節を中心とした口腔機能もテコの原理で動いているからなのです。 「テコ

の原理」とても大事な事なので少し復習してみましょう。 ・テコは動きを支える支点 ・力が加わる力点 ・力が作

用する作用点 という3つの点から成り立っています。 そしてテコはこの3種類の位置が変わる事により力の大きさ

が変化します。 (テコは1~3級まで3つの形があります) 口腔内では、顎関節等に無駄な負荷を掛けないように理

想的な3種類の位置は決まっており、最も効率の悪い(=負担のかからない)テコの形(3級のテコと言います)が

必要です。 支点=顎関節 力点=筋肉 作用点=歯 実はこのテコを効率のいい(大きな力の出る=負担も掛かる)テ

コにしてしまう原因の多くが噛み合わせです。 噛み合わせが狂い負担の少ないテコであるはずの顎関節を中心にし

た口腔内が、力の大きなテコに変わると顎関節に多くの力が掛かってきます。 最近歯周病とともに顎関節の事をメ

ディアで取り上げられる事が多くなってきましたが、口腔内の機能と構造はとても複雑です。 少しだけでも理解し

ていただけたら… もっと詳しく?アルキメデスの話題に戻す文字数はもうありません…診察室でお話ししましょう。

 
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