愛媛経済レポート:診察室では伝えきれないこと Vol.32~10月号~

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愛媛経済レポートに掲載のコラム

~診察室で伝えきれないこと~

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歯ぎしり/顎関節症/治療技術の進歩

歯だって折れる時は折れる。

先日テレビで食べ物を口に入れたら何百回?も咬む・・・食事の時間が2時間・・・なんて芸能人がいらっしゃいましたが、皆様!1回の食事の際に咬む回数がどれくらいかご存知でしょうか?実は1回の食事で600回、1日で約1800回咬んでると言われています。江戸時代には4000~5000回咬んでいたという報告も・・・。

 それでは咬む力は?実は最大50~80kg、なんと自分の体重と同じくらいの力が掛っています。最大50~80kg、低く見積もって約半分の20kgが食事の時に掛っていると考え、20kg×1800回・・・毎日あなたの歯には負担が掛っていることになります(もちろん日常以外でも、就寝時の歯ぎしりや力仕事での負担あり)。

負担過になると顎関節症や頭痛等の症状、疾患が表に出てくることがしばしばありますが、その中のリスクの一つが「歯の根っこの破折」。

佐藤のセリフ「○○さん、歯科材料の進化、治療技術の進歩は凄いです。今まで抜歯と言われた歯や予後不良の歯も良好な経過をたどることが出来るようになりました。しかし!根っこが割れた歯だけは殆どの場合治療法が抜歯になります」。

では、折れない為にはどうすればいいのか?力のコントロールやナイトガード(就寝時に歯を守るマウスピース)等色々ありますが、その中の一つで本日お伝えしたいのは「歯の神経を大切にすること」。ここ、本当に大事なんです。神経を取ると10年寿命が短くなる・・・そんな話も臨床上では言われております。

実際に事故以外の破折で抜歯に至る場合、殆どその歯の神経はありません。なので!多少治療が長引こうが何をしようが!私たち歯科医師は神経の保存に全力で努めていますし、患者様には神経の大切さを知って欲しい!そんな思いで今月のコラム、締めさせていただきます。


ノエルクリニック心臓血管外科歯科