愛媛経済レポート:診察室では伝えきれないこと Vol.36~2月号~

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愛媛経済レポートに掲載のコラム

~診察室で伝えきれないこと~

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2月号に掲載されたコラム

マイクロスコープ/歯科用顕微鏡/歯科治療

見えないものが見えてくる??!

本日は珍しく私の治療の中でも得意分野のお話をします。それは「マイクロスコープを使用した治療(歯科用顕微鏡を用いた歯科治療)」について。簡単に言うと、術野を道具(マイクロスコープ)を使用することによりうーーんと拡大して診断や治療を行うこと。

「人間の裸眼での二点識別域は0.2mmが限界」など言われていますが、歯科治療において、0.2mmの距離は決して細かい値ではなく、高度や正確な治療においてはさらに細かい単位での正確さが要求されます。

私が術野の拡大に魅せられたのは、研究医の頃・・・。心臓外科医の父が使用していた拡大鏡の3.5倍を掛けた時。

「み、見える!!」まるで肉眼とは別世界、この時の感動は今でも覚えています。早速歯科用の拡大鏡を購入!2.5倍からこの世界に入り→3→4.0→4.5→8→10→・・・と、どんどん高倍率の世界へはまっていきました。

最終的に辿り着いたのが、マイクロスコープ・・・。この機材の難点として、大きくて取り扱いが難しいのですが、面白くて必死に練習しました。10年前は「こんなに拡大するなんて奇人変人のすることだ(笑)」。なんて冗談じみて言われていましたが、今や世界、日本にどんどん広まっております。

マイクロスコープを使用することにより、今まで歯科医の”経験”や”勘”だった部分もレンズを通してハッキリ見えるようになってきました。

以前に紹介した3Dプリンターもそうですが、今回紹介するマイクロスコープもまた、歯科医療において大きなイノベーションを起こした機材だと言うべきだと思います。皆さんも何かのキッカケで目にすることがあるかもしれません。


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