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「ホムンクルス」

ホムンクルス

 

ノエルクリニック歯科院長佐藤

の記事がリックに出ております。 お手元にある方は是非チェックしてみてください。

「ホムンクルス」。ラテン語で小さな人・小人を意味する医学用語です。その小人は、体の各部分の大きさが、人の運動を司る「大脳皮質運動野」に占める表面積に応じて描かれているため、手や顔、舌、唇は大きく、さらに親指は異常に大きく長く描かれ、その結果、体の形は相当にゆがんだものとなっています。

私はこの図を見るたびに、口の中の重要性を再確認し読者の皆さんには、もっと口の中の大切さを知ってほしいと思います。「もちろん、手の運動が脳に占める割合は大きなものですが、口の中の運動が、脳に占める割合も、すごく大きなものなのですよ」と、つい言いたくなります。またこのホムンクルスは、「自分の歯で噛んで食べる、舌で感じる」ことが、いかに脳の働きにとって大事であるかを教えてくれている気もします。

もう一つ、印象に残る話を紹介します。「あなたの指が3分の1失われたとします。その失われた部分を金属で埋めることを良しとする方がいれば、手を挙げてください」。これは、予防歯科の権威であるスウェーデンの大学教授の講演での言葉です。もちろん誰も手を挙げません。教授は続けます、「じゃあなぜ、歯だけは良しとするのか。口の中に異物を入れておかしいと思わないのですか」と。

実はスウェーデンの人たちは、日本で提唱されている「80歳で20本、8020」を既に達成したと言われています。ぜひこの機会に、お口の中への健康意識が高まれば--。切にそう願っています。


ノエルクリニック事務局